本尊「木造大日如来坐像」
(平安時代末期藤原朝作・川越市指定文化財)
「大日如来」は、宇宙の実相を神格化した根本仏で、七世紀後半、インドにて密教(言辞によって表せない奥深い教え)によって、救済活動がみとめられ、法を人格化して太陽を超えすぐれたるものとの意味で、「大日如来」の尊称が与えられました。当寺の「木造大日如来坐像」は条帛裳(じょうばくも)と呼ばれる絹の衣をまとい、胸前で金剛界(強力な武器として知られる金剛杵の威力にもたとうべき智法身・煩悩を粉砕する力を中心とする世界)の智挙印を結んだ坐像で、川越市内最古の仏像です。古くから安産の霊験があり、大日様と親しまれております。
住職より:お寺とは現世を生きている人たちに来ていただき、自己をみつめ、仏の教えにより心を洗い清めていただくところです。いつでも気軽にお越しください。狭い境内ですが、錦鯉のいる池の前にはベンチもございますので、ゆっくりとおくつろぎください。お茶のご用意もございます。 |