2016年、小江戸川越七福神霊場会発足30周年を記念し、全寺院に水琴窟を設置しました。
水琴窟は、川越と深い所縁のある江戸時代初期の茶人、小堀遠州が考えた排水装置「洞水門」から発祥したといわれています。甕(かめ)の底に溜まった水面に水滴が落ちると、甕の空洞に反響する音色が琴に似ていることから「水琴窟」と呼ばれるようになりました。
「残したい“日本の音風景100選”」に認定された川越のシンボル「時の鐘」が創建されたのも江戸時代。なにか不思議な縁で繋がれているように思います。
市井に時を告げる「時の鐘」、閑静な寺院でより深く静かさを思い出させてくれる「水琴窟」。
小江戸川越には、古き佳き時代の面影がいまだに残っています。
各寺院に設置された「水琴窟」は、それぞれが異なる趣と音色を持っています。七福神を巡られた際には、ぜひ「あなただけの水琴窟」を見つけてください。
|