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何といっても、ひっかわせは夜見るのが一番です。輝く山車が2台、回転式の囃子台をクルッと向け合い、軽快に囃子を奏で、ユニークな踊りが続きます。両町内の若衆たちが山車の前で提灯を片手に歓声をあげ、大いに盛り上がります。提灯の明かりが闇に揺れる様、重なり合う囃子の音色は、ある種の陶酔を私たちにもたらします。 山車が2台ならまだしも、これが3台、4台、5台と一箇所に集まってくる時もあり、夜の闇に浮かぶ絢爛豪華な山車から漂うオーラと、山車を取り囲む人々の息遣いが一層強いものになります。赤とも橙ともつかない妖艶な光を放ちながら、人垣の中心に山車が浮かび上がる情景は、強烈で荘厳な印象を与えます。
このような時に大変なのは、各町内の山車の運行責任者。一つの交差点に幾台かの山車が入ってくるので、各町内の山車の行列を混乱を招くことなくコントロールしなければなりません。ひっかわせが行なわれている横では、気合に満ちた顔つきで、運行責任者たちが話し合いをしている姿を目にします。 平成14年度の川越まつりは、市制施行80周年を記念し、29の山車・屋台が参加することになっていますので、町のあちらこちらでひっかわせが見られるかもしれません。ぜひひっかわせをご覧になってください。それでは、今年の川越まつりでお会いしましょう。 ご注意) |