呉服かんだの三代目・神田善正でございます。日頃より多くのお客様にご贔屓にしていただき、誠にありがとうございます。心より御礼を申し上げます。
私は、天保11(1839)年創業、千葉県松戸市の老舗呉服店・葛西屋呉服店様にて修行中、先代の父神田高至急逝のため、2000年より呉服かんだに入店させていただきました。葛西屋呉服店様にて学ばせていただいたことや、父が残してくれた足跡をたどりながら、母や番頭からのサポートもあり、また多くのお客様からもあたたかいお言葉をいただくなど、おかげ様で今日まで進んでまいることができました。
呉服かんだでは、お客様のお求めになっているものを確実にご提供できるように心がけております。仕入れの段階を疎かにせず、必要に応じて産地まで直接出向いて良い品を吟味して店の在庫とし、ご要望にあわせてお客様にご提案をしております。お客様とお話しをさせていただく中で、これまで自分が培い、経験してきたことからお客様へのアドバイスができればたいへん嬉しく思います。
番頭の仲は、この道50年以上の大ベテランです。祖父の時代から勤めていますので、呉服かんだを隅から隅まで知っています(昔、父や私はよく遊んでもらいました)。古いお付き合いのお客様とは昔話で話が弾むことがよくあり、羨ましく思うこともあります。また、私の母は若い時分より和裁の知識を身に付けており、また、女性の感性や立場から着物を見ることができますので、いざと言う時頼りになります。呉服かんだでは、それぞれの店員がお客様のご要望にお応えしたいと常に考えています。
普段から着物に親しんでいただきたいという気持ちから、ウールや木綿、紬などの実用的な商品も数多く取り揃えております。地元川越で生まれた川越唐棧は川越随一の品揃えです。私どもは、日本の着物文化を受け継ぎ、そして次世代へ伝えていきたいと思っております。最近は若い方でも着物をお召しになる方が増えています。様々なメディアを通じて着物の魅力が再確認され、その裾野が広がっていることはたいへん素晴らしいことだと思います。
着物のことで何かお困りのことなどがありましたら、お気軽にお尋ね下さい。また、ぜひお気軽にご来店いただければ幸いです。着物は世界に誇る素晴らしい日本の文化です。着物という文化に関わることができることに日々感謝しながら、呉服かんだはいつでもお客様のためにありたいと思います。
三代目 神田善正
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